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  • 釧路で、もう一度逢いたい。(後編)

    釧路で、もう一度逢いたい。(後編)

    (昨日の続き)

    東京で仕事をしていると、毎日の様に瞳から電話がかかってきた。

    瞳「いつ帰ってくる?」
    クロサワ「うーん。来週はなんとか・・・」

    クロサワも、多忙になった事もあるが、釧路への往復が時間的負担にもなっていた。
    釧路に行く予定を何度も延期していたある日の電話で。

    瞳「あのね・・・」
    クロサワ「ごめんないつも。」
    瞳「うん。いいよ。私は・・・でも、、、」
    クロサワ「?」
    瞳「私ね、結婚する事になりそう。」
    クロサワ「えっ?」

    なんと、答えていいかわからなかった。やっと言えたのは、

    クロサワ「おめでとう。!よかったなぁ。」
    瞳「・・・」
    クロサワ「・・・」

    お互い無言のまま、どちらからともなく電話を切った。
    それから、クロサワも仕事に手がつかなくなり、翌日に釧路に飛んだ。

    夜、アパートに行き扉を叩くが誰も居ない。

    近くで待っていると、一台の車が来て、表通りで停まった。
    暫くして車から降りてきたのは、瞳だった。

    瞳は、車が走り去るのを見てから、民家の間を抜けて、自分のアパートに入ろうとした。
    その時、クロサワも車から降りて瞳に近づいた。

    クロサワに気づいた瞳は、愕然として体を震わせている。

    クロサワ「お前が、結婚だなんて、嘘だろ?」
    瞳「・・・」
    クロサワ「さっき、瞳を送ってきた奴と結婚するのか?」
    瞳「・・・」
    クロサワ「本当に結婚するなら、このまま帰る。」
    瞳「でも、もう、、、遅いよ。ヒカルちゃんとは逢えないょ。」

    クロサワは、扉を閉めようとする瞳の部屋に入った。
    そして、部屋の中を見ると、クロサワの服がかけてあり、写真立てもそのままにある。

    クロサワ「ごめんなぁ。淋しかっただろ?」

    瞳は溜まっていたものを吐き出す様に一気に泣き崩れた。
    クロサワは、黙って瞳を抱きしめた。
    瞳は嗚咽が止まると、震えながらゴメンナサイと何度も言った。

    クロサワ「もういいよ。悪いのは俺だよ。」
    瞳「でも、でも、でも・・・・(泣)」

    瞳の手に、1万円札と5千円札が握り締められているのに気がついた。

    クロサワ「さっきの車の奴か?」

    小さく頷く瞳の手から、札を抜き取り玄関に投げた。
    それから、瞳と無理やりキスをして、床に押し倒した。

    瞳「やめて!。」

    拒まれながらも服をむしり取る。
    パンティを強引に下ろして、瞳の足の間に割り込んだ。

    瞳「わたし、、、もう、汚いよっ。」

    横を向いたまま、閉じた目から涙が溢れていた。

    クロサワ「瞳っ。」 

    濡れてもいないのに、強引に入れて突いた。
    抵抗をやめた瞳はされるがままになり、やがて愛液が溢れ出すと、それで二人の溝が埋まっていった。

    瞳「ヒカルちゃん! いくぅっ!」

    瞳は、果ててもキツクしがみついてる。クロサワも、離さなかった。

    瞳「逢いたかったよぉ・・・」

    髪の毛を撫でながら、訳を聞いた。
    瞳「援助なんてしたくなかったよ。・・・でも、どうしようもなかった。」
    クロサワ「?」
    瞳「本当は、もっとお話したかったの」

    クロサワへの電話代が家計を圧迫していたとは知る由もなかった。

    クロサワ「言ってくれよ」
    瞳「だって、自分のせいだから・・・言えないよ。」

    最初にクロサワと出合って、携帯に掛けていた電話代が莫大になり、支払いに窮したという。それで、電話をかけられなくなり、会う前に別れるしかないと考えたという。

    そして、クロサワと逢ってからは、掛かってくるのを待っていたが、一緒に住む様になって、クロサワが東京出張の時、我慢が出来なくなり、かけているうちに、また通話料の高額請求が来てしまったらしい。

    クロサワ「ごめんな。俺がもっと気をつかうべきだった。」
    瞳「ううん。・・・でも、ヒカルちゃんの嫌いな女になっちゃったよ。」

    すぐにでも、瞳を連れて帰りたかったが、クロサワには言い出せない事実があった。それは自分の職業である。

    クロサワ「俺も、瞳にあやまらなければならない。」
    瞳「?」

    クロサワ「今まで、言ってなかったけど・・、、俺はAV監督をやっているんだ。」
    瞳「えっ?」

    何も隠さずに全てを話した。瞳は黙って聞いていた。

    瞳「・・・」

    クロサワは、嫌われたと思った。

    瞳「・・・よかった。」
    クロサワ「?」
    瞳「それがヒカルちゃんのお仕事なら、私は平気だよ」
    瞳「今まで、怖かったのは、東京には別の人がいて、私は釧路の女なのかと・・・ 」
    クロサワ「そんな事はないよ。」
    瞳「わたし・・・、東京に行ってもいいの?」
    クロサワ「もち、来てよ、明日一緒に東京に帰ろう。」
    瞳「えぇぇっ(笑)、だって荷物とか、どうするの?」
    クロサワ「全部、処分しちゃえよ。」
    瞳「お仕事だって、辞めるって言わなきゃ。。。」
    クロサワ「いいじゃん。そのまま行っちゃおう」

    翌日、東京に戻るのを延期して、車や家具の処分を始め大家の所にも一緒に行って、契約解除の話しをしたので、一緒に東京に戻れると思ったが、勤務先が難色を示し、結局は1ケ月後に東京に来る話しとなった。
    布団1つと、手荷物だけのがらんとした部屋は、すごく殺風景だったが、瞳がいればそれでよかった。

    瞳「ねえ?」
    クロサワ「なに?」
    瞳「初めて会った日の事、覚えてる?」
    クロサワ「貧乏な格好して、窓ガラスをトントンって?(笑)」
    瞳「ひど~い(笑)」
    クロサワ「ははは。嘘だよ。」
    瞳「あの日、一緒にどこかへ連れ去って欲しかった。」
    クロサワ「?」
    瞳「この町から出たかったの・・・。」
    クロサワ「じゃあ、あの日連れて帰ればよかったなぁ」
    瞳「うん。・・・・だから、東京に行くときは、あの場所まで迎えに来てくれる?」
    クロサワ「わかった。」

    東京に戻った翌々日に、瞳から電話があり、日赤病院に検査入院する事になったという。
    こちらから連絡できないまま、約束の日が近づく。

    瞳からの連絡もなく心配なので、釧路に行こうと思った時、電話があった。

    「あの、・・・、すいません。・・・、まってないでください。本当にごめんなさい。」

    そう言うと電話が切れた。瞳からの電話なのかそうでないのかも、今では分らない。
    ただ、これで全てが、終わった気がした。

    約束の日、瞳の電話を待ち続ける心を紛らわすために、AVの撮影を入れた。

    女優「このホテル、すごく、いいですねぇ。」
    クロサワ「・・・」
    女優「私、さっき、彼氏にフラレました。しょぼ~ん。」
    クロサワ「・・・」
    女優「このまま泊まってもいいですか?」
    クロサワ「別に、いいけど・・・。」
    女優「うわぁ~。らっきぃ!。元カレともこんないいホテルに来たことありません。」

    時計を見ると、夜の10時を過ぎている。
    クロサワ「じゃあ、撮影はこれで終了するよ」
    女優「うふっ。恋人気分で、いっぱいしちゃいましょう!」

    本当だったら、瞳とこのホテルに来る予定だった。

    女優「ヒカルちゃん。って、呼んでもいいですか?」

    バッグから、今日の釧路-羽田の最終便チケット2枚を出して、ビリビリに破りゴミ箱に捨てた。

    クロサワ「もう、なんでもいいよ。」

    つづく

  • 釧路で、もう一度逢いたい。(前編)

    釧路で、もう一度逢いたい。(前編)

    (昨日の続き)

    釧路空港は、見違えるほど綺麗になっていた。

    レンタカーを借り海側へ向かう。
    38号線は、よく瞳とドライブしたルートだったので、そこを走ってから、釧路市内に入りたかった。

    ナナコ「すごい、霧だね。」
    クロサワ「釧路はこの時期よくガスるんだよ。」
             *霧の事を釧路ではガスといっていた。

    釧路市内に入ると、すべてが当時のままという気がした。
    幣舞橋(ぬさまいばし:釧路川にかかる市内で有名な橋)を渡る頃には、想い出で胸が熱くなってしまった。

    ナナコ「瞳さんとは、いつ会うの?」
    クロサワ「・・・」
    ナナコ「まだ、約束してないの?」
    クロサワ「・・・」

    当時の思い出が頭の中をクルクルと回り出す。

    クロサワは、車を停めた。

    ナナコ「どうしたの? 何も、しゃべってくれない・・・」

    クロサワ「この場所は、俺と瞳が初めて会った場所なんだ。」

    ナナコ「ここに来るの?」

    クロサワ「ここに停まっていれば、、、もう一度、逢える気がする・・・」
    ナナコ「えっ?」

    クロサワ「もう一度、この場所に来て、待っていたかった。。。。」
    ナナコ「瞳さんは?」

    クロサワ「瞳は・・・、もう、この世には、いないんだよ。」

    ナナコ「ええええっ!」

    釧路のあの夜、オレンジボックスで話した瞳とは
    会わないまま、クロサワは東京に帰った。

    当時、○○高校(釧路では有名な進学校?)に通っていた瞳は、電話は掛けていたが実際に会ったことはなかったらしい。
    なので、当日深夜にクロサワと会うことに、相当なタメライがあったと言うのだ。

    やがて、瞳からクロサワの携帯によく電話がかかる様になっていた。クロサワも、瞳からの電話を楽しみにしていて、打ち合わせ中でも、「今、丁度ひましてたぁーっっっ。」とか言って、携帯の電池がなくなるまでしゃべっていた。

    1ケ月を過ぎたぐらいで、気がつくと瞳からの電話が来なくなっていた。

    気になるが、瞳の電話番号を聞いていない。

    やがて、毎日の忙しさに、瞳の事も忘れかけていたある日の電話。

    クロサワ「もしもし?」
    瞳「あっ もしもし。」

    一言で、瞳の事を思い出した。

    クロサワ「瞳ちゃんでしょ?どうして、電話くれなかったの?」
    瞳「覚えていてくれたの?」
    クロサワ「あたり前じゃん。俺、電話番号聞いてなかったから、掛けたくても掛けられなかった。」

    瞳「そっか。」
    クロサワ「今日も、電池なくなるまで、OKだよ」
    瞳「・・・」
    クロサワ「どうしたの?」
    瞳「今日は・・・、最後の電話と思って・・・。」
    クロサワ「えっ?どうしたの?」
    瞳「ヒカルちゃんと、いっぱいお話しして、逢いたいけど、、、遠くて逢えないし、淋しいから、今日で最後にする。」

    クロサワ「そっかぁ・・・」
    瞳「でも、もし・・・」
    クロサワ「?」
    瞳「来年、東京の大学に入ったら、逢える?」

    クロサワ「ああ、いつでも、OKだよっ。」
    瞳「それじゃあ、忘れないでね。。。」
    クロサワ「じゃあね・・・・。」
    瞳「・・・・」
    クロサワ「・・・・」

    お互い、電話が切り辛かった。無言のまま時間がたった。

    クロサワ「逢おうか?」
    瞳「・・・うん。・・・逢いたい。」
    クロサワ「じゃあ、次の休みに釧路に行くよ。」
    瞳「えっ? 本当!」

    次の休みにクロサワは釧路に行った。
    レンタカーを借りて、指定の場所に向かう。

    車を停めて待っていると、コンコンと窓ガラスを叩かれた。

    クロサワ「あ、初めましてぇ。どうぞ」
    瞳「はい。」

    車に乗り込んできた瞳の第一印象は、みすぼらしかった。
    ただ、せっかく釧路まで来た事を考えると、とりあえず頂いてから帰ろうと思った。

    クロサワ「どこに行く?」
    瞳「はい、どこでも。」
    クロサワ「じゃあ、この近くのホテルは?」
    瞳「えっ。?」

    恥ずかしそうにしていたが、待ち合わせの場所から近いところにあるホテルを聞き出して、そこに入った。

    瞳は先にシャワーを浴び、クロサワが出て来た時は、部屋の電気を消してベッドに入っていた。

    足元から、ベッドにもぐり込むと、体を緊張させた瞳がいた。
    クロサワは、優しく抱きしめて、キスをした。

    クロサワ「瞳。逢いたかったよ。」
    瞳「私も。」

    そう言うと、瞳はクロサワに抱きついてきた。
    クロサワは、たっぷりと時間を掛けて愛撫した。

    瞳「こ、こんなの、はじめて。。。」
    瞳「ああぁぁ。」
    瞳「いやっ、、、、っ」

    愛撫だけで何度も行ってしまい、十分すぎる潤いの中、クロサワは、電気を明るくしようとした。

    瞳「いや、暗くしておいて」 手で顔を隠す瞳。
    クロサワ「瞳の顔を見ながら、いきたい。いいだろ?」
    瞳「・・・恥ずかしい。」

    クロサワ「手をどけて。。。」

    薄明かりの中、メガネを外した瞳は、かわいかった。

    クロサワ「入れるよ。痛かったら、言ってね」
    瞳「うん。」

    瞳の肌は木目細やかで、透き通る様に白かった。
    その白い肌が上気して、ピンクがかリ、クロサワに吸い付く様に密着してくる。
    お世辞抜きで、本当に抱き心地のいい体だ。

    東京に帰ってから、瞳の事が忘れられなくなった。
    時間を見つけては、瞳に電話かけて長話をする。
    ただ、瞳からかけて来る事はないが、いつも電話の傍で待っている様な気がする。

    距離が離れていると、愛しさも増すものか、お互いに逢いたい気持ちが日々日々増す。
    クロサワも、時間を見つけては釧路に行く様になっていた。

    瞳は、家の都合で進学を諦めて、高校卒業と同時に働き出していた。
    クロサワも、釧路で車を買って瞳のアパートで暮らす様になっていた。
    たまに仕事で、東京に行くという生活になった。

    ある時、腕枕の中で、瞳が聞いてきた。

    瞳「私、お嫁さんになれるかなぁ・・・」
    クロサワ「ああ、瞳はいいお嫁さんになれるよ」
    瞳「ヒカルちゃんも、いい旦那様になりそう。ふふっ。」
    クロサワ「・・・」

    「結婚」というのが、頭をよぎり、なぜか引いてしまった
    その、クロサワの雰囲気を感じ取った瞳が、心配そうに尋ねた。

    瞳「私たち、付き合ってんだよね?」
    クロサワ「そうだよね。正式に言ったことはないけどね。はははっ」
    瞳「よかったぁ。」

    瞳「でも、もしさあ、私たち、別れるとしたらどんな時?」
    クロサワ「うーん。わからないなぁ。」
    瞳「じゃあ、もし、私の事が許せないって事はどんな事?」
    クロサワ「そうだなぁ、、、。俺と付き合っているのに他の男と寝る女は嫌だなぁ・・・」

    クロサワは、自分の事を棚に上げて、何の気なしに答えた。

    瞳「ふーん。それじゃ、お休み。」

    今、考えると瞳はそれから元気がなくなり、気まずいまま東京に戻った。

    つづく

  • 羽田の管制塔が電源トラブル

    羽田の管制塔が電源トラブル

    (昨日の続き)

    釧路に向けて出発。
    羽田の管制塔が電源トラブルで、出発が大幅に遅れる。

    まるで、クロサワが釧路へ行くのを嫌う様な感じがした。

    ナナコが飛行機の窓から、外を不安げに見ている。

    ナナコ「あのね・・」
    クロサワ「?」
    ナナコ「ごめんなさい。」
    クロサワ「なんで?」
    ナナコ「私が一緒に行くなってことなのかなぁ?」
    クロサワ「ははは。そんな事はないよ」

    ナナコ「私さあ、ちょっとだけなら、一人でまってられるよ」
    クロサワ「えっ?」
    ナナコ「だから、釧路に行ったら、瞳さんと、二人っきりで会ってきていいよ。」
    クロサワ「じゃあ、そうするよ。(笑)」
    ナナコ「・・・」

    やっとの事で、飛行機は釧路空港へ向けて離陸した。
    窓の下に広がる景色をみて、驚いている。

    ナナコ「鳥になったみたい。」
    クロサワ「はははっ。」
    ナナコ「ナナコねえ、今日、初めて飛行機にのったんだ・・・」
    クロサワ「えっ、そうなんだぁ。」

    つづく

  • 北海道釧路への旅(前夜)

    北海道釧路への旅(前夜)

    明日から北海道に行くことにした。

    クロサワのブルーな気分と反対にナナコは大喜びである。
    北海道に行くのがブルーなのではなく、今回、行こうとしている「釧路」に行くのが、とても気が重い。

    ナナコのはしゃぎを見ていると、秘密を持ったまま旅行に行くのが心苦しくて、話すことにした。

    クロサワ「ナナコさぁ、俺は釧路に住んでた事があるんだよ・・・。」
    ナナコ「へぇー、じゃあ案内してね!」

    釧路は、北海道の東部にある都市で、旅行中に立ち寄っていた。
    夜、飲み歩いていて、次の店を探している時に、たまたま公衆電話に張られた広告が気になり、その中のオレンジボックス(今もあるかなぁ?)に行ってみた。

    そこは民家だった。
    あたりは、人通りもまったくないが、裏口からどうぞとあるので、裏口に回ってみる。

    個室に入って、待っていたが、何の変化もないので、いつの間にか寝ていた。
    多分、寝ていたと思うのは、次に気づいたのが電話のベルだったからだ。

    クロサワは、眠たい中、電話に出た。

    クロサワ「もしもし、クロサワです。」
    相手「・・・ くすくす。!」

    クロサワ「は? クロサワですけど。」
    相手「クスクスクスッ。」 (どうやら笑っているらしい)

    クロサワ「どちら様ですか?」
    相手「はははっ、あ~ おかしい。」

    クロサワ「えっ?どうしたの?」(クロサワは寝ぼけていた)
    相手「あっ、ゴメンナさい。 だって、ここでそんな丁寧な話し方する人いないですよぉ」

    それが、彼女との出会いだった。

    かなり長い時間楽しく話していると、突然、扉をたたかれた。
    店主「お客さん、そろそろ閉店です」
    クロサワ「あ、はい。」

    クロサワ「閉店だっていうので、そろそろ帰るね」
    相手「長い間ごめんなさい・・・本当は、合う人とか探してました?」
    クロサワ「いや、別にそんな事はないけど。」
    相手「また、話せるかなぁ」
    クロサワ「話せるといいね。ははは。」
    相手「またそこに、来ますか?」
    クロサワ「多分、こない。ははっ。」
    相手「じゃあ、話せないっしょ」
    クロサワ「じゃあ、携帯番号教えとくよ」
    相手「???」
    クロサワ「**-*****、頭に030か040をつけてね」

    当時は、携帯番号が 7桁で頭に030か040(発信地と携帯
    電話の所在エリアによって異なる)をつけていた。

    相手「本当に、つながるの?」
    クロサワ「持ち歩いているから、いつでも掛けて」
    相手「明日、かけちゃうよっ!」

    クロサワ「今からでもいいよ」
    相手「えっ?」
    クロサワ「もう、店を出るから、この電話切ったらすぐに掛けてよ」
    相手「うん。絶対すぐに掛けるよ」

    クロサワは電話を切ると、店の外に出た。
    オレンジボックスの前には陸橋があり、クロサワは多少でも電波がよさそうな橋の上へと移動した。

    ピピピピピッ。 携帯(ショルダーホン)がなる。

    クロサワ「はい。クロサワです。」
    瞳「あ、もしもし。瞳です。」
    クロサワ「ほら、すぐにつながったでしょ?」
    瞳「本当に?、外なの? どこにいるの?」
    クロサワ「まじに外だよ。今、オレンジボックスの前の橋の上」
    瞳「何が見える?」
    クロサワ「遠くに、釧路駅かな? あと、すごい星空が見える。」
    瞳「星空?」
    クロサワ「そう、東京じゃ見れないよ、こんな星空」
    瞳「いつ、帰るの?」
    クロサワ「明日というか、もう今日だね。」
    瞳「そっか~寂しいな。・・・」
    クロサワ「じゃあ、逢おうか?」
    瞳「えっ?。・・・」

    結局、その時は逢う事はなかった。

    ・・・

    ナナコ「もしかして、釧路に行ったときに、瞳さんと会うの?」
    クロサワ「うーん・・・。」
    ナナコ「瞳さんは今、釧路にいるの?」
    クロサワ「そうだねー。 居ると言えばいるなぁ。」
    ナナコ「なんか、なんか、・・・ 逢っちゃいやだよぉ。」

    クロサワ「ナナコさあ、俺は瞳と逢いたいんだけれど、そんな
    んじゃないんだよ。」
    ナナコ「もういいよ・・・。逢っても・・・。でも。」
    クロサワ「?」
    ナナコ「北海道で、ナナコを一人ぼっちにしないでね。」
    クロサワ「わかったよ。いつも一緒にいるから。」
    ナナコ「瞳さんと逢うときも?」
    クロサワ「ああ、ナナコがよければ。」
    ナナコ「よかった・・・」

    ナナコは旅行の準備をし、今、風呂に入っている。

    つづく

  • 声優とコンパ

    声優とコンパ

    今日は、アニメ声優やスタッフと飲みに行った。

    18禁PCゲームの声優たちは、ノリもいい!

    キャラ声で、

    妹キャラ「お、お兄ちゃん。。。ファジーネーブルが飲みたいでしゅ。」

    なんて感じで、店員さんに注文するので、居酒屋の店員さんも、大ウケに受けていた。
    用もないのに、「呼びましたか?」なんて、店員の坂本君(名札から確認)が、個室のフスマを開けるので、声優もそれに応える様に。

    同級生キャラ「さ、さかもと君、イキナリ開けたら恥ずかしいよぅぅぅぅ。」

    飲み会のテンションは、上がり続けて、、、、

    声優A「あっあっあっ、あーん。」
    声優B「いや、いゃ、、、いやーん。」

    と、大サービスでアエギまくり、いつもと違った楽しさの飲み会になった。

    はしゃぎぶりが、回りにツツヌケだったのか、帰りの通路で、他のお客たちの注目をかなり集める中

    声優A「お兄ちゃん、はやく、おうちに帰って、、、えっちしょうよぉぉぉっ。」
    なんて、アニメ声MAXで言うものだから、居酒屋が一瞬、静まり返りました。

    2次会へ行こうという話しのところへ、ナナコから携帯が入る。

    ナナコ「いつ、かえってくる?」淋しそうだ。
    そこへ横から
    声優A「お兄ちゃん。彼女さんなんですかぁ?」

    ナナコ「・・・」

    2次会はカメラマンに任せて、クロサワのみ撤収する事にした。

    急いで、タクシーに乗り、電話を掛けなおす。
    クロサワ「ナナコ? 今もうタクシーに乗ったから・・」
    ナナコ「うん。でもナナコ平気だよ。お仕事でしょ?」
    クロサワ「あ、運転手さん、ちょっと停めて」
    ナナコ「待つのは、慣れてるから・・・。」
    クロサワ「ナナコ、ケーキ何が食べたい?」
    ナナコ「えっ?」
    クロサワ「今、ケーキ屋の前で止まってもらってるから
    何でも、好きなの言ってよ。買って帰るよ」

    ナナコ「・・・わぁ。うれしい。でも、、太っちゃうよ。」
    クロサワ「じゃあ、3ケにしなさい。笑」

    ケーキを買って、待たせていたタクシーに乗り込むと、カメラマンから電話がかかってきた。

    カメラマン「あ、クロサワ監督ですか?」
    クロサワ「お、どうしたの?」
    カメラマン「さっきの声優さんが、謝りたいそうです。」
    クロサワ「はぁ? なにがぁ?」
    カメラマン「とりあえず代わります。」

    声優「・・・・あ、・・・クスン。」
    クロサワ「どうしたの?」
    声優「ゴメンナサイ」
    クロサワ「えっ? な、何が?」

    話しを聞いてみると、ナナコから掛かってきた携帯をじゃまして、それで慌てたクロサワが、先に帰る羽目になったと思い込んだらしい。

    声優「本当に、ごめんなさい」
    クロサワ「あのね、それは違うから・・・」

    誤解はとけた。この声優さん、本当に繊細なんだなと思った。

    クロサワ「じゃあさ、今度、アダルトボイス収録させてよ」
    声優「はい!。ラブホとかで気分出して、収録したいです!」
    クロサワ「はははは。OK。」
    声優「いつにしますか?」
    クロサワ「近いうちに、北海道に行くから、帰ってきたら、連絡するよ」

    *声優さんのアダルトボイスを収録しましたら、HPにアップして、ブログでお知らせしまーす。

  • AV撮影セミナー

    AV撮影セミナー

    今年2回目のAV撮影セミナーが近づいてきた。
    今回は希望者が多く、HDVカメラ所有者が参加条件になったが、それでも8名ほどの参加者がいるとスタッフから聞かされビックリした。
    なので、撮影場所も一軒家に変更して、2班に分かれる事にしたので、急遽、女優さんを追加手配した。

    クロサワは、この企画をとても楽しみにしている。

    初参加者の感想では、「人前でセックスをしたり、それを撮影したりするというのは、なかなかムズカしい。」という内容のものが多い。

    逆に女の子の方が、カメラで撮られていると余計に感じるというぐらいであり、男の方が結構だめなのかもしれない。

  • 産婦人科で性病治療

    産婦人科で性病治療

    どう見ても、間違いないので、ナナコを病院へ連れて行った。

    知り合いの泌尿器科という選択もあったが、彼もエロいので見ず知らずの病院にした。

    待合室で、ナナコは手をつないできた。
    きっと不安でしょうがないのだろう・・・
    クロサワもその気持ちがわかるので、手をニギリ返した。

    クロサワも産婦人科には来たくない。
    それは20代の時、相手の女の子(16歳の高校一年生)と、二人で一緒に産婦人科にいかなければならない理由があったからで、それから今日まで事ある度に思い出している。
    もう少し気持ちの整理がついてから、懺悔ブログを書きたい。

    診察が終わり、全額自己負担を払うと外へ出た。
    沈黙のまま歩いていると、カラオケの看板が目に入った。

    クロサワ「ちょっと、寄って行くか?」
    ナナコ「えっ、直ってないのに、いいの?」

    ナナコは、彼氏とカラオケボックスに行くと、「お前は、俺のマイクをしゃぶれ・・」となるので、カラオケ=セックスと連想してしまうらしい。

    ナナコの話しを聞いていると、「本当か?」と思う話があまりにも多い。どんな男なのか見てみたい気がする。

    クロサワ「ナナコは、面接の時にカラオケ好きだって、言ってたでしょ。気晴らしに好きなだけ歌っていいよ。俺は聞いているから。」

    ナナコ「本当!。嬉しいよぉ~。」

    死ぬほど、歌い続けたナナコ。
    クロサワは、またまた仕事を休んだ。

  • ナナコはモモコ

    ナナコはモモコ

    台風が近づいているし、ナナコのお世話も忙しいので月曜は
    休むことにした。(いつも休んでいるが・・・)

    いつのまにか、好きな食べ物の話しになって・・・
    ナナコ「ナナコは、桃が一番好き」
    ナナコ「モモコって、言われるぐらい、桃食べていた」

    昼飯を買いに出たときに、八百屋が目に入り、おいしそうな桃を売っていたので、ナナコのお土産にと思って一箱買った。

    家に戻ると、玄関先に迎えに出てきたナナコは、箱を見てビックリ!
    ナナコ「えっ!、何なに何っ!!!!」

    冷蔵庫に並べた。

    クロサワ「おいおい、何度も扉を開けると、なかなか冷えないよ」
    ナナコ「えへへっ」
    クロサワ「DVDでも見ながら待つか。。。」

    クロサワの桃の剥き方。
      1.縦にぐるっと、一周包丁を入れる
      2.両手で切れ目を境にして、上下反対方向に捻る。
      3.どちらかにタネが残るので、グレープフルーツスプーンでホジル
      4.手で皮を剥く
      カンヅメ風の2ツ割剥きが完成。

    ナナコ、15ケ全部食べる。

    ナナコ「おいしかったぁ。すっごい、幸せ!」
    ナナコ「監督!。もっと、もっと、ナナコを飼育してください。」
    クロサワ「はははは!」

    「ナナコ飼育日記」にするか・・・

  • 使用済下着マニア?

    使用済下着マニア?

    ナナコは、朝からクロゼットを覗いている。

    ナナコ「うわぁ、かわいい紐パン」

    クロサワの自宅には、撮影用に女性下着がいろいろある。

    ナナコ「こんなにあったら、売れるよね(笑)」
    クロサワ「ははは 好きなの使っていいよ。」

    ナナコ「あれ? 洗濯してないのもある。」

    別の棚に、AV撮影で使用した使用済み下着が大量にある。
    しかも、一枚一枚をスタッフが丁寧にビニールに包んでいる。

    ナナコ「名前とか、日付とか入っているよ!趣味なの?」
    クロサワ「ははは。違います~。」

    使用済み下着のコレクターと思われるが、ただ処分していないだけの話。

    下着は迷うほどあるが、服のストックはない。
    ナナコと服を買いに出かけた。

    ナナコの買い物は、死ぬほど時間がかかった。
    クロサワが買ってあげると言っても、折角もらうのだからと、1000円ぐらいのものでも、30分ぐらい悩んでいる。
    さらに着回しまで考え出して、5着買うのに、4時間もかかった。

  • 北海道からトウキビが届いた。

    北海道からトウキビが届いた。

    荷物が届いているというので、再配達を依頼したら、北海道の千夏から「お歳暮」と手書きされたダンボール箱が届いていた。

    あ~こんな難しい字が書ける様になったのかぁ・・・と、喜びもつかの間まてよ?、もしかして、「お中元」の間違いじゃないか?

    開けてみると、トウキビ50本。(トウモロコシ)!!!
    この時期になると、札幌の大通公園でワゴンのトウキビ売りが始まリ北海道の短い夏がスタートする。

    クロサワ「よし!、料理の腕を見せるから。。。ナナコは皮をムイて。」

    ナナコ「えっ?何これ! 中にトウモロコシが入ってる。」
    とうもろこしの回りに皮があるのをナナコは知らなかった様だ。

    大なべで5本茹でた。

    クロサワ「どうだ?」
    ナナコ「お、おいしい。」
    クロサワ「俺が料理できるなんて、思わなかっただろ?」
    ナナコ「でも、茹でただけじゃない?」
    クロサワ「すっ、スルドイ。 でも一応なんでも出来るから。」
    ナナコ「へーへーへーへーへーっ!」

    クロサワ「後でカキ氷もできるぞ」
    ナナコ「それなら、ナナコもできそう。笑」

    ナナコ元気になってきた。

    クロサワもアツアツのトウキビを食べて、北海道を思い出し、そして、悲しくなってしまった。

    ナナコ「どうしたの?」
    クロサワ「? なんでもないよ」

    クロサワは、短い間だが、釧路に住んでいた事がある。
    先日も、旭川まで行ったので釧路に行ってみたかったがなんとなく、できなかった。

    ナナコ「北海道に行ってみたいなぁ」
    クロサワ「いい所だよ。」
    ナナコ「連れてってくれる?」
    クロサワ「いいね~」
    ナナコ「わぁ!!!!本当に?」

    なんとなく、行ってみてもいいかなと思ってしまった。

    ナナコ「絶対だよ。信じてもいい? 北海道は、初めてだよ」